官能以外にこの身を讃えるものあるだろうか

正午はそう思った

捨てるなら海がいい

海岸が寒すぎて震えた

煤煙

荒波に鉄屑

展望台は改装中で

高いところから

恋 みたいなものを

そこから投げられず

ローズ,ドーソンが年老いて

青いダイヤを誰にも気付かれずに投げたでしょ あのように 

すっと手から落ちていけば

捨てられる等と馬鹿なことを考えた正午は

落ち込んだ日ほど

皮肉なことに

叙情的な言葉や

胸焦がすほどの謳が浮かんできて

鬱蒼とした松林を抜けて

あの場所へ行こう

そういつも思ってしまう

いつだったか

好きな人が訪れた事を知った

私の地元の海に

あなたを好きだなんてまだ私自身さえも知らない時に 聞いたよね

それと目印にしたあの場所は

確かにあなたが訪れた私の地元

少しだけ近くに感じるから 行くんだ いつも

 

今世でも 結ばれないのか

過去世では 身分の違いで離れたそうで

けれど初めて会ったのは

文学のサロンだったと

 

わたしの好きなうらないというものが

言っているただそれを読むだけでただひとつまだ1本のものは繋がっている

そう思えて安心する

 

人にとって

選択 という作業が 一番残酷

選ぶ決める そんなことをしなければならない場面が多すぎて

人工知能 教えてよ

組み込まれたプログラムなのか

それとも

生身の選択の結果だったのか

 

説明つかないし

わたしとあなただけがわかる

誰にも聞かれない言葉たち

 

誰が解ってくれるだろうか

誰かひとりでも

この気持ちを解ってくれるだろうか